作業しやすい環境
テレワークの方と話す機会があります。
よく耳にするのが、会社と違ってさぎょうがしづらいということです。
「仕事だけをすればよいので会社の方が楽です」という大変さもあれば、「作業スペースの確保が大変です」という大変さもあります。
中でも「机と椅子の高さが合わなくて作業しづらい」というのが体の疲れに大きく関係しています。
会社のデスクは広さも高さもそのために設定してあることが多いはずなので、かなり小柄な方や大柄な方でない限りパソコン作業をしていてもそこまでの負担は感じにくいのではないでしょうか。
もともと書斎のようなスペースとデスクがあった方は別として、くつろぐための椅子や机は作業用にはむいていません。
椅子の高さ
足が床から完全に浮いてしまうような座面の椅子では、太ももと座面の密着度があがり座面に面した場所に体重がかかり過ぎてしまいます。
そのため太ももの血行が悪くなってしまうため、長時間の作業をするには不向きです。
座面が低く太ももが座面から浮いてしまうような椅子では膝を90度以上曲げこんでしまうことになり、膝と足の付け根に過度の負担がかかってしまいます。
この姿勢も腰や股関節・膝に負担がかかりすぎるため、長時間の作業には不向きです。
①イスに深く座っても踵が浮かず、足裏全体が床につく
②座面と膝先が平行もしくは膝先がわずかに高い状態
の高さで、かかとに膝から先の体重が乗っている状態で作業をすると、負担がかかりにくくなります。
机の高さ
机に手を置いたとき、上腕部分(肩から肘の部分)を垂直におろすと肘の角度が90度ほど開ける体勢になる高さが理想的です。
この時脇が締まり過ぎていないことも大事です。
差尺(さじゃく)
「椅子の座面」から「手を置く机」までの高さの差異を差尺といいます。
差尺を目安にして机と椅子の高さのバランスを求めることができます。
(身長×0.55)÷3=最適な差尺
平均身長なら28~32cmです。
実際には自分の体にぴったりというのは難しいかもしれませんが、これを踏まえて調整していくとかなり体の負担はかわってきますので、参考にしてみてください。
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