秋の咳・くしゃみ

風邪が冷たくなってくると咳やくしゃみが出やすくなりますね。

誰もが神経質になっているので、できるだけどちら出てほしくないのですが、いろいろな原因で出やすい季節です。

考えられる原因

①花粉症

『花粉症』というと春の「スギ」「ヒノキ」が代表格ですが、一年中ある「イネ科」、秋は「ブタクサ」「ヨモギ」「カナムグラ」が有名です。

ブタクサとヨモギはキク科、カナムグラはアサ科の植物なので生活圏にも多く自生しています。

草の花粉は樹木の花粉と違って遠くまで飛ぶことはないのですが、身近なところに生えているため、うっかり近づいてしまうと症状がでてしまいます。

また樹木の花粉に比べて粒子径が小さいため、吸い込んだ際にのどの奥に入りやすく、イガイガなどの違和感を生じさせたり、気管まで入り込んで喘息のような症状を引き起こすことがあります。

近づかないのが一番ですが、マスクの使用でも緩和することができます。

②ハウスダスト

ハウスダストとは、ホコリの中でも特に1mm以下の肉眼では見にくいもののことをさします。

ハウスダストには衣類などの繊維クズ、ダニの死骸・フン、ペットの毛、花粉、タバコの煙、カビ、細菌など様々なものがあります。

中でも夏の暑い時期に繁殖するダニは、秋になって死んでしまうと、その死骸がアレルギーの原因になります。

ダニアレルギーは喘息に発展することもあるため、注意が必要です。

掃除をまめにする、特にホコリが舞い上がっていない午前中のうちにかために絞った雑巾で拭き掃除することでハウスダストを吸い込む機会を減らせます。

ダニには布団乾燥機の使用や、寝具類の洗濯も有効です。

③寒暖差

寒暖差が大きくなってくると、自律神経による血管の拡張・収縮の調整がスムーズにできなくなることがあります。

寒暖差アレルギーとよばれるもので、鼻水・くしゃみ・鼻づまり・咳のほか、不眠・イライラ・倦怠感・食欲低下・皮膚のかゆみや湿疹などの症状があります。

アレルギーという名前がついていますが、実際にはアレルギー反応ではなく、正式名称は血管運動性鼻炎です。

マスクやマフラーを使用し、急激な温度変化を感じにくくすることで予防することができます。

④風邪など

気温や気圧の変化が大きい季節のため体調が崩れやすく、抵抗力の低下から上気道感染症(かぜ症候群)をおこしやすくなります。

睡眠時間をしっかり取り、体を冷やさないようにし、バランスのよい食生活と適度な運動を心がけることで抵抗力をつけてていきましょう。


咳もくしゃみも意志とは関係なく出てしまうものです。

生理的なものだけでなく病気が潜んでいる場合もあるので、症状が続く場合は病院で原因を調べてもらうことも検討してください。



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