動くとき。まずはゆっくり、少しずつ
12月13日は煤払いの日です。
電気やガスが普及している現代では、煤がたまることはまずないですが、それ以前の火を使う日本家屋ではもれなく煤がたまっていました。
炊事では薪や炭を使う竈や囲炉裏。
照明は蝋燭や行灯の油。
暖房用の火鉢。
虫除けの蚊遣り。
…書いているだけでもかなりの煤が想像できます。
年末大掃除と似ていますが、昨今の「今年の汚れは今年のうちに」という必要に迫られた感じではなく、どちらかというと新年に年神様とご先祖様を迎えるためのお清めの儀式。
お正月の準備に注連縄を張ったり松を飾ったりするためには、先ず家中をきれいにしなくっちゃ!
からの一年間たまった煤やほこり、穢れを祓う伝統的な神事です。
江戸時代には江戸城から長屋まで12月13日に煤払いが行われていて、終わると胴上げしたり煤払い餅や団子を食べる風習もあったそう。
12月13日を「正月事始め」ともいい、お正月に飾る松の準備や餅つきもこの日から始めていたようです。
年賀状を書かれる方なら、今くらいから準備するといいかもしれません。
年末年始はなにかと行事や用事が多く、仕事も予定もぎゅうぎゅうにつまっている方も多いのではないでしょうか。
忙しさや寒さが重なって体を動かすことが減りがちな時期ですが、日頃の運動不足と大掃除でギックリ腰や五十肩を誘発する方も増える季節です。
冬の養生は汗をかかないことが望ましいのですが、動かなさすぎは体に毒です。
寒さで縮こまってしまいがちな体や筋肉は、そのままにしておくと呼吸が浅くなったり肩こり腰痛にもつながります。
先ずは冷やさないことを前提に、集中したり寒かったりで体が緊張している時は深呼吸をして、ゆっくりと体を動かしましょう。
勢いをつけることで筋肉を傷めてしまうこともありますので、動き始めからゆっくりと動かします。
脇を伸ばしたり腰をねじったり、手をめいっぱいのばしてみたり、普段は動かさないところを大きな動きを意識して動かしてみましょう。
筋肉が伸びてじわじわ血行が良くなったの感じてから動かすと、体の動きも変わってきます。
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