鼻呼吸のススメ
黄砂は年中無休であるらしいという話をしたことがありますが、発生するのはやはり春が一番多いです。
冬の間に乾燥した空気。
冬の間はシベリア高気圧に覆われて風も強くない大気+積雪に覆われて埃の舞い上がらない大地なのですが、暖かくなるとどちらの影響も弱くなります。
代わりに偏西風が強くなり、低気圧の影響で風の強い日が増え、黄砂の発生が増えます。
黄砂が飛んでくると車や窓ガラスの汚れですぐにわかるときと、それほど感じないけれど空が何となくもやって見えるような気がする…くらいのときとありますね。
目に見えなくても洗濯物を外干しするのは悩んでしまいます。
(もちろん気にしない方もいらっしゃいます)
今週の黄砂・PM予報を見ると黄砂少/PM2.5多のようです。
どちらも体に影響はあるので、なるべく吸い込まずに済ませたいものです。
①大きさ
黄砂は日本に届くころには4μm(マイクロメーター)くらいの大きさになっています。
PM2.5は名前の通り2.5μm以下の物質の総称です。
スギ花粉は20-40μm。
ヒノキ花粉は30-40μm
赤血球は7-8μm
細菌は1μm
ウイルスは0.1μm
飛沫は5μm以上
エアロゾル(マイクロ飛沫)5μm以下
ちなみに一般庭な光学顕微鏡で見えるのは1μmくらいまでです。
黄砂にはいろいろな物質が付着しています。
これはいつも同じわけではなくその時の環境等々の影響で変わるので、刺激を感じる時と感じない時があるかもしれません。
これはPM2.5でも同じです。
2.5μm以下の物質の総称なので、極端な話毎日組成が変わっていたとしても名前はPM2.5のままなのです。
②マスクの効果
家庭用マスクでは
1.花粉症対策用…約30μm以上の粒子
2.風邪ウイルス対策用…約1.7(3.0)μmの粒子
3.N95マスク…約0.3μmの粒子
を想定して作られています。
今年は使い捨てのマスクが手に入りづらいため、どうしても布マスク利用の方が多くなっています。
目的にあうマスクをつけるのが理想ではありますが、布マスクにも
1.せきやくしゃみなどの飛散を防ぐ効果があることや、手指を口や鼻に触れるのを防ぐことから、感染拡大を防止する効果。
2.マスクの着用により、喉・鼻などの呼吸器を湿潤させることで風邪などに罹患しにくくなる効果。
3.洗濯することで繰り返し利用することができる。
などの効果があります。
(厚生労働省 布マスクに関するQ&A参照)
個人的にはないよりあった方が楽なので、私は布マスクも愛用します(^^♪
③鼻呼吸が大事
ここで大事なことが1つ。
マスクをしてもしなくても、口呼吸ではなく鼻呼吸を心がけてください。
口呼吸では吸い込んだ空気がそのまま気管支➡肺に運ばれてしまいます。
鼻呼吸では鼻毛や鼻粘膜が吸い込んだ空気中の余計なものを取り除いてくれるので、口呼吸に比べて気管支や肺にかかる負担が少なくなります。
鼻呼吸を心がけるだけで口の中やのどの乾燥を防ぎ、余分なものを吸い込むことを予防できます。
腹式呼吸も鼻呼吸の方がしやすくなります。
まとめ
・黄砂の飛来は春が多い
・黄砂もPM2.5も赤血球より小さい
・黄砂もPM2.5もいつも同じ成分ではない
・マスクは目的によって目の細かさが違う
・布マスクも効果はある
・呼吸は鼻呼吸が大事
鼻呼吸は日常の中でできる自己防衛。
ぜひ意識してみてください♪
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