そろそろ暑さが危険な季節です
5月です。
こんなにG.Wの実感を伴わない連休は初めてでしたが、気候はどんどん夏に向いて進んできていますね♪
GW期間中に1回は30℃を超える日があるというのが、ここ何年かで定着した印象があります。
湿度が低く風がさわやかなので、日差しが強くても気温が高くても不快ではありませんが、体はなかなかたいへんです。
日中は30℃前後に気温が上がる日でも、朝晩は10℃~15℃くらいまで気温が下がる日がざらにあります。
10℃違えば季節が違うくらいの温度変化です。
日数をかけて徐々に変化するのなら体もうまく対応してくれますが、一日の中での変化×連日となると、体温や血圧・血流の調整で自律神経は大忙しです。
こんな季節は自律神経が整いにくく、体調を整えるのもなかなか大変です。
そして気温が28℃を超え始めると、熱中症も起こり易くなってきます。
①暑さ指数
暑さ指数(WBGT:Wet Bulb Globe Temperature)
気温24℃まで(~21度):ほぼ安全
気温24~28℃(21~25度):注意
気温28~31℃(25~28度):警戒
気温31~35℃(28~31度):厳重警戒
気温35℃以上(31度以上):危険 運動は原則中止
※WBGT(湿球黒球温度)とは、人体の熱収支に影響の大きい湿度、輻射熱、気温の3つを取り入れた指標で、乾球温度、湿球温度、黒球温度の値を使って計算します。
WBGT(湿球黒球温度)の算出方法
屋外:WBGT=0.7×湿球温度+0.2×黒球温度+0.1×乾球温度
屋内:WBGT=0.7×湿球温度+0.3×黒球温度
②熱中症を引き起こす要因
環境:気温が高い、湿度が高い、風が弱い、日差しが強い、急に暑くなった日など
からだ:年齢(高齢、乳幼児)、持病、脱水状態、寝不足、低栄養状態など
行動:激しい運動、長時間の屋外作業、水分補給できない状況など
3種類の要因が重なったり単一でも、体温調整がうまくできず体に熱がたまってしまうと熱中症の状態となります。
③急に暑くなる日は要注意!
暑くなりはじめる時期や急に暑くなった場合は、体が暑さに慣れていないため、熱中症がおこりやすくなります。
暑さに慣れていないときは、なるべく日陰を利用したりこまめに休むなどして無理をせず、徐々に暑さに慣れるようにしてください。
④暑さに備えた体作りで熱中症を予防しよう!
暑い日が続くと、体がだんだん暑さに慣れて暑さに強くなります。
これを『暑熱順化』といいます。
暑熱順化すると汗をかくための自律神経の反応が速くなり、体温上昇を防ぐのが上手になります。そして汗に無駄な塩分をださないようになり、熱けいれんや塩分欠乏によるその他の症状が起こるのを防ぎます。
暑熱順化は「やや暑い環境」において「ややきつい」と感じる強度で毎日30分程度の運動を継続することで獲得できます。
日ごろからウォーキングや自転車、入浴などで汗をかく習慣を身につけて暑熱順化しておけば、熱中症の予防になるということですね♪
まとめ
・5月は朝晩と日中の気温差が大きく自律神経が整いにくい
・気温が24℃を超えると熱中症を起こす可能性が出てくる
・熱中症を起こすには環境、からだ、行動の3種の要因がある
・暑さに体が慣れないうちは熱中症になりやすい
・『暑熱順化』することで暑さに対抗しやすくなる
・運動や入浴で汗をかきやすい体を作ることで『暑熱順化』できる
今のうちから上手に汗のかける体作りをして、夏の暑さを乗り切りたいですね(*^^*)
(環境省 熱中症予防情報サイト参照)
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