日光浴のススメ
お天気の良い日はまぶしすぎるくらいの日差しですね。
この時期は紫外線対策してくださいということが圧倒的に多いのですが、紫外線(太陽光)をあびるメリットももちろんあります。
太陽光を浴びるメリットとしては
①ビタミンDの生成
②体内時計のリセット
③セロトニンの分泌(特に朝の日光)
があげられます。
なかでも①は骨を丈夫にしたり、遺伝子の働きを調節したりしています。
紫外線とビタミンD
人間は食事からの摂取と皮膚での生成でビタミンDをとることができます。
食事なら鮭や青魚などの動物性のものや、シイタケやキクラゲなどのキノコ類に含まれる植物性のものがあります。
ただ必要量を食事だけからとるのは難しいため、多くの人は必要ビタミンD(1日400-1000単位、10-25㎍)の半分以上を日光紫外線に依存しています。
ビタミンDをつくる紫外線の波長は日焼けをする紫外線の波長とほぼ同じです。
SPF30の日焼け止めをしていると、皮下でのビタミンDの産生は5%以下に落ちてしまうため、日焼け止めを塗らずに日に当たる必要があります。
ビタミンDの観点からは短時間の日光浴は必要ですが、当たり過ぎれば光老化や発がん性などの好ましくない作用もあります。
地域・季節・時刻・天候・服装・皮膚色(スキンタイプ)など多くの要因で左右されるため一律で「〇〇分」とはいえず、目安+条件を加味して考える必要があります。
参考としてですが、環境省の紫外線マニュアルの中では
「〇〇分」はあくまでも目安で、地域や季節、時刻などで判断することが必要です。これらを踏まえたうえで、400単位(10㎍)のビタミンDを産生するのに必要な時間を計算してみると、標準的な日本人(スキンタイプⅢ)が、皮膚の25%(概ね、両腕と顔に相当)を日焼け止めをせずに露出して、東京都心で8月1日の昼ごろ、雲が少しある晴れた日に外出するとして3分間。同様に1月1日の昼ごろに12%(顔と手程度に相当)を露出して外出すると約50分などと計算されます。
と記載されていますので、参考にしてみてください。
日焼けの気になる方は時間は少し長めになりますが、手のひらだけというのでも大丈夫です。
ビタミンDの働き
〇骨を丈夫にしてくれる
〇血中ビタミンD濃度は筋力低下や転倒と関連があるといわれている
〇活性型ビタミンD3は脳の中で神経細胞の保護や増殖・分化の調節を行っている
→行動、精神のトラブルへの対応が期待されている
など
浴びすぎると害がありますが、上手に日光浴もしてみてはいかがでしょうか♪
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