肩の運動②~五十肩の予防~

 肩の痛みは一度出てしまうとなかなか治らないものが少なくありません。

痛みも運動制限も早く治るに越したことはないのですが、日にち薬な部分もあり、思うような治り方をしてくれないことの方が多いように思います。

そもそもなぜ痛みが出るのでしょうか。

「加齢によるもの」と言ってしまえば簡単なのですが、それでは歳を重ねた人だけが全員なるのかといえばそうではありません。

〇パソコンやスマホ・タブレットの使用時間が長い

〇同じ姿勢が長い

〇ほとんど体を動かさない

こんな条件がそろっていれば、20代30代の方でも五十肩の症状がでることはあります。

残念ながら経年劣化は体に限らずすべてのもので起こります。

ただしお手入れ次第で劣化具合は変わってきます。

例えばハサミでも汚れが付いたまま放置したり、本来の目的とは違う使い方をしたり、負荷のかかりすぎる使い方をしたり、条件の良くない環境で保存していると、錆びや破損ですぐに切れなくなってしまいます。

逆に手入れをして大事に扱えば、そうそう切れなくなることはありません。

体も同じです。

極論ですが、『可動域(柔軟性)』と『筋力』がバランスよく保たれていれば、日常生活の中で痛める機会は減ります。


肩甲骨を動かす運動

①肩回し体操

1)指先を肩に乗せます。

2)大きく円を描くように肘を回します。

3)前まわし、後ろまわしそれぞれ10回ずつ行います。

②肩甲骨のアップダウン体操(四つん這い)

四つん這いのポーズは肩関節に腕の重さや重力による負荷をかけず、肩関節が安定した姿勢です。

手首に痛みがある場合は手を握りこぶしで体を支えるか、手の下にやわらかいタオルなどを敷いて手首をほごしてください。

1)手首が肩の真下にくるよう四つん這いになります。

2)肩甲骨を頭の方へゆっくりと近づけていきます。(肘が曲がらないように注意)

頭・背骨・骨盤は動かさず肩甲骨だけを動かすように、耳と肩を近づけるイメージで行って下さい。

3)肩甲骨をおしりの方へと戻していきます。

耳と肩の距離が広がって首が伸びるイメージでおこないます。

4)5~10回繰り返します。

③腕の上下運動

1)両腕を上げて「Y」の字をつくります。

2)息を吐きながら、肘を脇腹へ引き寄せます。

3)息を吸いながら腕を「Y」の字にあげます。

4)5~10回繰り返します。

※肩甲骨の動きを意識してゆっくりと動かします。





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